2016年千代田区立九段中等教育学校の応募状況
平成28年度、千代田区立九段中等教育学校の区分A(千代田区民)/区分B(区民外)の出願者数が発表されました。
学校名 | 区分 | 募集 | 応募者 | 倍率 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
男 | 女 | 計 | 男 | 女 | 計 | 計 | ||
九段 | 千代田区民 | 40 (40) | 40 (40) | 80 (80) | 80 (60)↑ | 95 (81)↑ | 175 (141)↑ | 2.19 (1.76) |
区民外 | 40 (40) | 40 (40) | 80 (80) | 254 (326)↓ | 377 (469)↓ | 631 (838)↓ | 7.89 (10.48) |
( )内は昨年度の数字です。
千代田区以外からの出願である区分Bについて見ていくと,応募数は昨年比で男子115名減, 女子92名減の大幅な減少となりました。昨年までの隔年現象から見ると,ちょっと驚きの動きですが,男子は5年前,女子は3年前の応募数に近く,ここ数年がイレギュラーだったのかもしれません。
倍率でみると,昨年,都内で唯一の倍率10倍越えの女子も10倍を下回り,男子も6.4倍で他校と並び,受検生にとってはプラスの要素が増えたといったところでしょうか。
検査問題についてみていきましょう。
検査Iの国語的分野では,少ない設問(これは他校も同様)で,記述の文字数も多くないのですが,課題文そのものがやや難解です。設問数が少ないからこそ,よく推敲して,問われていることに正しく解答できるようにすることが必要となってきます。
検査II,検査IIIは,放送問題を含め,膨大な写真や資料,図や表を使った出題となっており,そのボリュームに圧倒されないようにしなければなりません。しっかりと問題文を読むことも大切ですが,手際よく設問を処理していくことも重要な要求されている能力なのでしょう。
昨年のコメントで,
戦後70年あたりは要チェックかもしれませんね。
ということを書いたのですが,残念ながら,戦後との比較などは出題されませんでした(人口の推移のグラフで1950年がかかれていましたが…)。
しかしながら,10年,20年,30年前のGDPの変化,経済の成長を考える問題が出題されています。『○○後○○年』ということにとらわれるのではなく,『過去と現在を比較する問題が狙われやすい』と想定しておけば,対策が立てられるかもしれませんね。
残り数日ですが,気を引き締めて検査に臨みましょう!