2016年東京都の志願者倍率
平成28年度、東京都立中等教育学校及び東京都立中学校の一般枠/特別枠応募の出願者数が発表されました。(九段中等教育学校を除く10校)
学校名 | 区分 | 募集 | 応募者 | 倍率 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
男 | 女 | 計 | 男 | 女 | 計 | 計 | ||
小石川 | 特別 | (男女を問わず) | 5 (5) | 1 (1) | 0 (0) | 1 (1) | 0.20 (0.20) | |
一般 | – (-) | – (-) | 155 (155) | 550 (504)↑ | 468 (378)↑ | 1,018 (882)↑ | 6.57 (5.69) | |
白鷗 | 特別 | (男女を問わず) | 16 (16) | 22 (31)↓ | 31 (38)↓ | 53 (69)↓ | 3.31 (4.31) | |
一般 | – (-) | – (-) | 144 (144) | 382 (443)↓ | 589 (581)↑ | 980 (1,024)↓ | 6.81 (7.11) | |
両国 | 一般 | 60 (60) | 60 (60) | 120 (120) | 501 (528)↓ | 502 (517)↓ | 1,003 (1,045)↓ | 8.36 (8.71) |
桜修館 | 一般 | 80 (80) | 80 (80) | 160 (160) | 476 (485)↓ | 598 (652)↓ | 1,074 (1,137)↓ | 6.71 (7.11) |
富士 | 一般 | 60 (60) | 60 (60) | 120 (120) | 293 (282)↑ | 300 (349)↓ | 593 (631)↓ | 4.94 (5.26) |
大泉 | 一般 | 60 (60) | 60 (60) | 120 (120) | 383 (388)↓ | 494 (507)↓ | 877 (895)↓ | 7.31 (7.46) |
南多摩 | 一般 | 80 (80) | 80 (80) | 160 (160) | 397 (390)↑ | 497 (496)↑ | 894 (886)↑ | 5.59 (5.54) |
立川国際 | 一般 | 65 (65) | 65 (65) | 130 (130) | 290 (339)↓ | 432 (490)↓ | 722 (829)↓ | 5.55 (6.38) |
武蔵 | 一般 | 60 (60) | 60 (60) | 120 (120) | 316 (339)↓ | 267 (254)↑ | 583 (593)↓ | 4.86 (4.94) |
三鷹 | 一般 | 80 (80) | 80 (80) | 160 (160) | 523 (576)↓ | 538 (564)↓ | 1,061 (1,140)↓ | 6.63 (7.13) |
特別枠募集計 | (男女を問わず) | 21 (21) | 23 (32) | 31 (38) | 54 (70) | 2.57 (3.33) | ||
一般枠募集計 | – (-) | – (-) | 1,389 (1,389) | 4,111 (4,274) | 4,694 (4,788) | 8,805 (9,062) | 6.34 (6.52) | |
合計 | – (-) | – (-) | 1,410 (1,410) | 4,134 (4,306) | 4,725 (4,826) | 8,859 (9,132) | – (-) |
応募総数は昨年比で250名超の減少で,昨年,一昨年に続き,10000名を割っています。九段中を含め,倍率10倍超の学校は完全に姿を消しました(これからは狙い目?!)。
増加したのは,
小石川(男): 46名増(504名→ 550名)
小石川(女): 90名増(378名→ 468名)
白鴎(女): 17名増(581名→ 598名)
富士(男): 11名増(282名→ 293名)
南多摩(男): 7名増(390名→ 397名)
南多摩(女): 1名増(496名→ 497名)
武蔵(女): 13名増(254名→ 267名)
と校数は増えていますが,
小石川以外は横ばい(微増)といったところです。
一方,減少している学校も,60名近い減少から横ばい(微減)といったところで,特段,目立った動きをした学校がないことが今年の特徴かもしれません。
学校別に見ていきましょう。
小石川中
男子は隔年現象のように50名近い増加,女子はまさに昨年底を打ったかのような90名もの増加で,男女とも3年前と同程度の厳しい検査となりそうです。次年度は,その反動で減少することが予想されますので,狙い目となるかもしれません。
白鴎中
減少傾向が続く男子に,減少が止まり増加(微増)に転じた女子,とみごとにわかれました。以前より女子の方が200名近く多かったので,ある程度予想できた動きだったかもしれません。次年度以降は,男子の減少がどこで止まるのか,女子の応募数は再び700名近くまで伸びるのか,といったことに注目といえるでしょう。
両国中
男女とも減少しましたが,微減という程度で,例年通りの検査状況になるとみてよいでしょう。男女の応募数がほぼ同数になるのは4年ぶりで,次年度以降の動きが要注目です。3年前は,女子が先行して応募数を伸ばし,翌年,男子がそれを追いかける形で応募数を伸ばしました。生徒数の関係から減少する学校の多い中,どのような動きをするのか,模試などでしっかりと志願者数をチェックしておきましょう。
桜修館中
女子の減少が多いのですが,4年前とほ ぼ同数に戻った形で,依然,根強い人気があるようです。男子は一時期400名を割ることもありましたが,現在は500名近くまで応募を戻して推移していて,進学実績等,何らかの話題で急激に変動することもありますので,次年度以降もその動きには注意しておきましょう。
富士中
大きな変動なく推移するかと思われていまし たが,女子が50名近い減少で,男子の応募数とほぼ同数となりました。横ばい!減少を繰り返した女子の次年度の動きは想像しやすいでしょうが,男子がこのまま大きな変動なく推移するのか,大幅増,大幅減といった推移をするのか注目したいところです。
大泉中
2013年に突出したのち減少を続けていますが,今年は減少といえるほどの動きではなく,横ばいと見るべきでしょう。女子人気が高いのですが,男女の増減が同じ動きをしている,という特徴もあります。この6年間で緩やかな減少をしていますが,突然の大幅増,大幅減がないとも限りません。校舎も改築し,HPのデザインも変わったりと,こまごまな変化がどのように影響するか注目しておきましょう。
南多摩中
男女ともに増加していますが,ともに微増で横ばいといったところですが,長く続いていた減少に歯止めがかかったことに注目です。少子化などの影響で,次年度以降も減少することはあるでしょうが,ここから大きく変動することはないのではないでしょうか。倍率もまだまだ5倍,6倍といった高倍率ですから,しっかりと実力を高めて臨めるように準備しておきましょう。
立川国際中
昨年,女子が50名近く増加しましたが,今年は男女とも40名近い減少で,この6年間でゆるやかに減少していったことがわかります。募集数が多くないこともあり,応募数は多くないようにも見えますが,倍率で考えると他校と変わらない倍率(男子4.5倍,女子6.6倍)になっています。女子はもう少し減少しそうですが,男子は跳ね返りも考えられますので,次年度以降の動きには注意しておきましょう。
武蔵中
男子が微減,女子が微増で,一昨年の応募数でその減少は底を打ったようです。生徒数の影響による減少は今後もあるでしょうが,次年度以降もほぼこのまま推移していくとみてよさそうです。女子の方はもう少し増加してもよさそうな応募数の為,次年度の動きは要注目です。
三鷹中
男女ともに結構な減少ですが,男子は5 年前とほぼ同数,女子は4年前とほぼ同数で,ここ数年の動きが特殊だったといえるでしょう。桜修館中や富士中の動きに重ねてみると,増加!減少で過去の応募数に戻ったような学校は,その後,横ばいになっていますから,やはり昨年も書いたとおり,550名前後で安定して推移していくのではないでしょうか。
検査まで,残り日数は少ないですが,直前期にきて特別なことをするのではなく,いつも通りの学習でよいのです。テキストや模試の復習でしっかりと弱点を補強し,平常心で臨めるように頑張りましょう。
そう,いつもどおり…,当然,キーワードは『ルーティーン』ですね!!!