2015年東京都の応募状況
平成27年度、東京都立中等教育学校及び東京都立中学校の一般枠/特別枠応募の出願者数が発表されました。(九段中等教育学校を除く10校)
学校名 | 区分 | 募集 | 応募者 | 倍率 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
男 | 女 | 計 | 男 | 女 | 計 | 計 | ||
小石川 | 特別 | (男女を問わず) | 5 (5) | 1 (2)↓ | 0 (2)↓ | 1 (4) | 0.20 (0.80) | |
一般 | – (-) | – (-) | 155 (155) | 504 (560)↓ | 378 (440)↓ | 882 (1,000) | 5.69 (6.45) | |
白鷗 | 特別 | (男女を問わず) | 16 (16) | 31 (54)↓ | 38 (36)↓ | 69 (90) | 4.31 (5.63) | |
一般 | – (-) | – (-) | 144 (144) | 443 (479)↓ | 581 (627)↓ | 1,024 (1,106) | 7.11 (7.68) | |
両国 | 一般 | 60 (60) | 60 (60) | 120 (120) | 528 (528)↓ | 517 (562)↓ | 1,045 (1,090) | 8.71 (9.08) |
桜修館 | 一般 | 80 (80) | 80 (80) | 160 (160) | 485 (631)↓ | 652 (838)↓ | 1,137 (1,469) | 7.11 (9.18) |
富士 | 一般 | 60 (60) | 60 (60) | 120 (120) | 282 (331)↓ | 349 (351)↓ | 631 (682) | 5.26 (5.68) |
大泉 | 一般 | 60 (60) | 60 (60) | 120 (120) | 388 (429)↓ | 507 (535)↓ | 895 (964) | 7.46 (8.03) |
南多摩 | 一般 | 80 (80) | 80 (80) | 160 (160) | 390 (448)↓ | 496 (559)↓ | 886 (1,107) | 5.54 (6.29) |
立川国際 | 一般 | 65 (65) | 65 (65) | 130 (130) | 339 (357)↓ | 490 (446)↑ | 829 (803) | 6.38 (6.18) |
武蔵 | 一般 | 60 (60) | 60 (60) | 120 (120) | 339 (317)↑ | 254 (251)↑ | 593 (568) | 4.94 (4.73) |
三鷹 | 一般 | 80 (80) | 80 (80) | 160 (160) | 576 (613)↓ | 564 (559)↑ | 1,140 (1,172) | 7.13 (7.33) |
特別枠募集計 | (男女を問わず) | 21 (21) | 32 (56) | 38 (38) | 70 (94) | 3.33 (4.48) | ||
一般枠募集計 | – (-) | – (-) | 1,389 (1,389) | 4,274 (4,693) | 4,788 (5,168) | 9,062 (9,861) | 6.52 (7.10) | |
合計 | – (-) | – (-) | 1,410 (1,410) | 4,306 (4,749) | 4,826 (5,206) | 9,132 (9,955) | – (-) |
今が狙い目?!ついに倍率10倍超の学校が姿を消しました。
応募総数は昨年比で799名の減少で,この2年で1,500名超の減少となり,10校が出揃った2010年度から見ても最少の応募総数となりました。 増加したのは、 立川国際(女子):44名増(446名→490名) 武蔵(男子): 22名増(317名→339名) 武蔵(女子): 3名増(251名→254名) 三鷹(女子): 5名増(559名→564名) のみで、他は一部を除いて50名前後の減少となっています。 とくに,桜修館の大幅減少が目を引きますが, 桜修館(男子): 146名減(475名→649名→631名→485名) 桜修館(女子): 186名減(597名→852名→838名→652名) という減少のしかたで,この2年間の異常なまでの増加が3年前の応募数に戻った形です。
個別に見ていきましょう。 小石川中
白鴎中
両国中
桜修館中
富士中
大泉中
南多摩中
立川国際中
武蔵中
三鷹中
注目ポイント
2015年度は,適性検査問題(の一部)が共通問題となります。
大きく注目ポイントをまとめておきます。
小石川中 , 武蔵中
検査問題数が過年度と変わらないため,影響は少ないと思いますが,次のような点に気をつけましょう。
- 共同作成問題の比率が高くなるので,学校別過去問だけではなく,いろいろなタイプの問題演習をしておくことが必要。
- 独自問題が難問になることも考えられるので,得点できる問題の取捨選択眼(?)を養っておくことが必要。
- 国語的内容の検査I が共同作成問題となるので,過去問とは解答形式(文字数など)が変わることに注意が必要。
両国中 , 富士中 , 大泉中
検査数が1つ増えるので,負担感が大きい3校です。
- 検査IIIに学校のカラーが出るので,学校別過去問で傾向を把握し,説明会での教育目標など,コメントされた情報がカギ?!
- 富士中,大泉中は検査I が共同作成問題となるので,過去問とは解答形式(文字数など)が変わることに注意が必要。
白鴎中 , 桜修館中
検査IIに共同作成問題が入ってきますが,影響は少ないでしょう。
- 国語的内容の検査Iは学校別過去問でしっかりと傾向と対策を掴んでおくことが必要。
- 検査II用として,いろいろなタイプの問題演習をしておくことは必要。
南多摩中 , 立川国際中 , 三鷹中
白鴎中,桜修館中と同様に,影響は少ないでしょうが,検査Iと検査IIの内容が入れ替わることには注意が必要です
- 国語的内容の検査Iは学校別過去問でしっかりと傾向と対策を掴んでおくことが必要。
- 算数・社会・理科的内容の検査IIが共同作成問題となるので,都下で出題しやすい地形や産物,自然にかかわる出題の対象地域が,地元から全国へと変わることが考えられます。
また,共同作成問題の肝として,世界遺産登録で話題の「富岡製糸場」と「絹産業」から,
- 蚕の生態や生育過程
- 養蚕農家の数の変化とその理由
- 蚕⇒桑畑⇒地図記号
- 絹⇒シルクロード⇒世界の産業や貿易など
- 絹織物など身近な絹製品について
2011年度の南多摩中の検査I【3】に「カイコと生糸」の問題があるので,共同作成問題からは外れそうな感じですね。
同じ「遺産」であれば,昨年末に登録されたため,2014年度検査では触れられなかった,
「和食」のユネスコ無形文化遺産登録
に注目しておくのもよいですね。
「和食」紹介リーフレット内に
- 新鮮な食材と調理
⇒海,山,里で採れる食材や,その調理器具について - 優れた栄養バランス
⇒一汁三菜の食事スタイルと栄養,長寿について - 美しさや季節の表現
⇒盛り付けの彩りや焼き物などを使った器について - 年中行事との関わり
⇒「食」を通した,家族や地域の絆について
また,
- 骨付き魚の食べ方がわからない小学生が増えている