神奈川県の公立中高一貫校の検査が終了しました。 受験生および保護者の皆様お疲れ様でした。 普段の実力,またはそれ以上の力は発揮できたでしょうか? 発表の日までは,なかなか気持ちも落ち着かないかもしれませんが,春からの中学校生活を想像して,今は羽を伸ばして吉報を待ちましょう。
受検者数について
各校とも例年通り5%弱の欠席者で,そもそもの志願者数が減少していること以外,特筆するような動きは見られませんでした。 しかしながら,前回の神奈川県の倍率速報の記事でも書きましたが,次年度は相模原中,平塚中の中高一貫としての卒業生の合格実績が出揃った状態での受検
さらにその次の年には,
横浜サイエンスフロンティア高校附属の中学校が開設
となっています。
想定されることとしては,向こう3年間の志願者数の大きな変動です。そのような動向・情報は早めにキャッチして検査に臨みたいものですね。
公立中高一貫校対策センターでは各学校の志願者倍率をいち早くお届けしています!
出題に関して
過年度と比べて大きな傾向の変化はなかったので,過去問などでの対策をしっかりできたお子様は十二分に力を発揮できたかと思います。 しかし『例年通り』の言葉で片付けることのできないようなデータもあります。市立南中が開設されてからの4年間について,各適性検査を比較してみました。単純に見比べてみて,検査問題のページ数が増えていることが分かるかと思います。
南中の検査IIIだけは減少していますが,逆に南中のIIに至っては,開校初年度に比べて4倍弱になっています。
もちろん,空白のページであったり,資料や図の大きさなども影響しているわけですが,しっかりと検査に向けて準備したつもりでも,これだけのボリュームある問題用紙に慣れておかないと,検査会場で慌てて力が発揮できないこともあるかもしれません。100点満点が望まれる検査ではないわけですが,やはり1問でも多く手は付けたいところですから,模試などを利用して,このような視点からも対策しておくのも有効かもしれません。
さて,少々気は早いですが,現在5年生の方々は,受検学年としての1年がスタートしました。
お子様自身の頑張りももちろん必要ですが,ご家族のサポートも必要となります。
今年度の検査では,時事問題的に「発光ダイオード」が出題されましたが,やはり,内容的に突っ込んだ問題ではなく,題材として取り上げているだけ,といったことも情報として押さえておいてあげると,今後の学習の指針になるでしょう。
上にも書いた通り,こういったいろいろな情報収集をぬかりなく行い,1年かけてしっかりと準備していきましょう。