神奈川県の公立中高一貫校の応募状況が発表されました。
横浜市立南中の女子が30名超で増加しましたが,他は軒並み減少となっています。
受検生やそのご家庭には明るいニュースでしょうし,次年度以降,公立中高一貫校の受検を検討されているご家庭やお子様には,大きなチャンスのときかもしれません。
しかしながら,減少したといっても,最低倍率でも5 倍前後といった状況で,検査当日までなかなか気が抜けない状態です。
各校ごとに見てみましょう。
相模原中では,男子が2013年,女子が2012年から減少が続いています。昨年の大幅減少から見れば,やや減少の幅が緩やかになったと見ることもでき,次年度以降は,もう一段下がる可能性もありますが,そろそろ底を打って,この辺の人数で落ち着いていくのではないでしょうか。
平塚中も大きく応募数を減らしたように見えますが,2011年から2014年までの応募数が2010年並に戻った形です。次年度などは,反動により応募増となる可能性もありますので,模試などで志願者数の動向はチェックしておいた方がよさそうです。
県立のこの2校は,今後,中高一貫の卒業生による進学実績などが発表されることで,大幅な応募増になる恐れもあります。注意しておきましょう。
横浜市立南中では,昨年の女子の大幅減少の反動がありました。男子は連続の減少となりましたが,もともと男女の応募数に200 名弱の開きがありましたから,想定内の状況といえるでしょう。まだ開校してからの年数が浅いですから,次年度以降も減少はするでしょうが,4校中の最高倍率となっていますので,しっかりと準備しておくことが必要です。
川崎市立川崎中は,286名もの大幅減少ですが,開校2年目ですから順当な動きといってよいでしょう。ただし,それでもまだ約5倍の応募倍率となっていますので,検査までの残りの日数で,十分すぎるくらい復習・確認しておく必要がありそうです。次年度以降も,まだまだ応募数が安定す
ることはないでしょうから,やはりこちらも模試などで志願者数の動向のチェックは欠かせないでしょう。